Samurai

生きているとき

よろよろと歩く汚れた野良猫が、車に轢かれそうだったので思わず保護してしまった。
動物病院へ連れて行けば、引き取って救ってくれると思い込んでいた著者。
「治療費を払えば治療をします。払わないのであれば、家で診るか拾った場所に戻してきてください。」との獣医師の言葉に、野良猫を“救った”つもりが、その運命を変えてしまったと、責任の重さを痛感します。

猫を飼ったこともなく、猫が好きなわけでもない著者は、かさむ治療費が気になって仕方がありません。猫の命と費用を比べてしまったことがしみのように心に残ってしまったと綴っていますが、これはたとえ“猫好き”であってもあり得ることだと私は思います。著者は今でも猫を飼いたいとは思わないそうですが、その理由とは…。

猫と暮らしている方にも、そうでない方にもぜひ読んでいただきたい1冊。
挿絵の黒猫さん、ラフなスケッチのようにも見えますが、そのボサボサ加減が、毛つやのない弱々しい姿をリアルに表現していて胸がしめつけられるようです。

「生きているとき」
作:万洲田 千尋
発行年:2021年
出版社:幻冬舎
サイズ:A5版 80ページ

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販売価格 1,650円(税150円)
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風子

2代目看板猫。風子(ふうこ)です。 店内にいることはあまりありません(^-^;

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